仏壇・仏具や数珠のお手入れ
仏壇・仏具のお手入れ方法
お仏壇は一般的に漆・金箔・豪華な彫などを用いており、高価で大変豪華なものです。また大変デリケートのものでもあります。慎重に手入れをしないとすぐに傷が付いてしまいます。
お仏壇のお手入れ法で一番のポイントは、お仏壇をできるだけ汚さないように注意することです。お手入れの際には以下の点を心がけてください。
- お仏壇に手を触れるときは、必ず白い手袋をする
- 線香の灰はこぼさないように
- 高月(杯)の供物はそのまま放置しない
定期的なお掃除は、仏さまへの感謝の心です。定期的に半月に一度ぐらい、お仏壇をお掃除したいものです。ここでは、お仏壇のお掃除(お手入れ)をする場合の注意点をあげます。
いつもさわやかな気持で手を合わせることができるよう、心をこめてお掃除、お手入れをいたしましょう。
なお、本多仏壇店では、お仏壇の「お洗濯(分解洗浄)」や修理も承っております。日常のお手入れでは取り切れない汚れや傷みがある場合は、ぜひ当店へご相談ください。
チェックポイント | 摘要・注意点 |
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お掃除する前に | 仏教には「一拭き二拭き三勤行」と言う言葉があります。掃除することも大事な修行です。掃除をされる前に、必ずご本尊や位牌に礼拝してから、行いましょう。 |
ご本尊・脇侍(脇仏) ・位牌 | 毛ばたきで静かに埃を払いましょう。細かいところは無理せずに、軽く払います。 |
仏壇の金箔部分 | 細かいところの掃除は、毛先をほぐした毛筆で払います。金箔の大敵は汗と指先の油です。白手袋をして掃除してください。毛ばたきで払うとき、毛ばたきの芯が本体に当たらない様に十分注意します。 灯油(石油)の暖房は長年使用すると金箔を赤く変色させる原因となります。 |
金具 | 金具は、金メッキをされたものが多いです。金メッキはかなり薄いもので、表面は剥がれると、剥がれたところからどんどん錆びてしまいますので、表面を傷つけないよう注意します。 |
漆塗り部分 | 漆は湿気、温度に敏感なものです。仏壇に厚塗りされた漆は生きていて、湿気を吸って、または、熱を吸収し、ひび割れ現象を起こります。水がこぼれたりした場合は、ガーゼかティッシュですぐ拭き取ります。 どうしても汚れが目立つときは、シリコンクロスでからぶきするのがいいのですが、ない場合は柔らかい布を水で濡らして固く絞ってから軽く拭き、乾いた布で拭いておきます。 |
金属製仏具 | 花立・火立・香炉・輪灯・お輪など金属製の仏具は真鍮磨きでお磨きします お磨きのあとはよく乾いた布でふき取ります。 金メッキ加工・色付加工は真鍮磨きで磨くと剥げてしまいますので注意してください。金メッキ・色付加工用お磨き製品をお使い下さい。 |
天然無垢材 | エアコンなどの冷暖房器具は部屋の湿度をとるだけでなく、お仏壇で使用している木の水分まで取ってしまいます。水をいれたコップを中に入れたり、加湿器のご使用を推奨します。 |
ローソク | 洋ロウソクは燃焼の際に油煙が出ます。油煙はお仏壇の汚れの原因です。出来れば和ろうそくや、植物性ろうそくをご利用ください。 |
お仏壇が古くなり、修理や「洗濯(仏壇の分解洗浄)」をご検討でしたら、まずは無料メンテナンス診断サービスをお気軽にご利用ください。
(※ サービス地域は長崎県(離島を除く)、佐賀県、福岡県、熊本県地域に限定しております。)
数珠(念珠)のお手入れ方法
お数珠は使用したあとに柔らかい布で汗やほこりなどを優しく拭き取って下さい。保管は桐箱か念珠袋に入れて保管します。
また、木の実の珠のお数珠には、虫がつかないように念のため防虫剤などを一緒に入れておくと安心です。
お数珠をつなぐ紐は使い続けていくうちに切れることがありますが、縁起が悪いわけではありません。
大切なお数珠は修理してお使いいただけますので、切れてしまったときは珠を失くさないようにして、仏壇・数珠の取扱店にご相談ください。
数珠の修理は本多仏壇店へ
両親から譲り受けた思い出深い数珠や、愛着のある数珠の紐が切れたり、珠を無くしてそのままにしていませんか?
数珠の輪は心の和です。修理やお手入れについて本多仏壇店へお気軽にご相談ください。当店は外注でなく店内で修理いたしますので、安価で高品質な仕上がりをお約束いたします。
数珠(念珠)の知識
数珠は、穴が貫通した多くの珠に糸の束を通し輪にした法具。仏を念ずる時に用いる珠との意味から「念珠(ねんじゅ)」とも呼ばれます。念仏の際に音を立てて揉んだり、真言・念仏の回数を数えるのに珠をつまぐる目的などで用います。念仏の回数を問題にしない浄土真宗などの場合は、仏前での崇敬の念の表れとして用います。
数珠の珠の数は108。煩悩を司る108の仏を表し、人間のあらゆる煩悩を数珠が受けるとされています。そのため古来より、厄除けお守りとしての役割もしています。私たち人間には百八の煩悩(迷い)があり、それを断ち切るために百八玉の数珠をつくり、これを繰り数えて仏さまの名を唱えれば、煩悩が断ち消えて、心身が清浄になるとされてています。
珠の形、持ち方などは宗旨・宗派によって異なり、珠数も 108を基本として、54 、27 、18 など多くの種類があります。最近ではどの宗派の方でもお使い頂ける略式数珠(片手・一重)が一般的に広く使用されています。この略式数珠(片手・一重)は、どの宗派でもご利用頂けます。 自分の宗派の本式数珠(二輪)のものと、略式数珠を二本持たれることをお奨めいたします。 本式数珠(二輪)は各宗派で決まった形が御座いますが、素材は自由ですのでお好きな石、木の珠をご選択出来ます。